今年、私は初めてのアマゾンギフト券を購入した。
そして、これがYouTuberへの初めてのプレゼントである。
まさか自分が、恋人や家族以外の人にアマゾンギフト券をプレゼントするなんて思ってもいなかった。
きっかけはYouTube配信。
1月のことだった。私が好きなYouTuberに、Twitterでこんな質問が届いていた、
「バレンタインデー、事務所に送ってもいいですか?」
普段はリプライなんかしない彼から、そのツイートにリプライがあった。
「物はいらないから、アマゾンギフト券がいいなー。」
私はそのリプライにちょっと幻滅してしまった。
なぜなら、私にとってのYouTuberは、自由で好きなことでお金を稼いでいるキラキラした存在だったからだ。
しかし、バレンタインデー直前に、コンビニエンスストアでアマゾンギフト券を購入していた自分がいた。
自分でも笑ってしまった。
実は、バレンタインデー、彼が言ったことを無視して、私はチョコレートか、違う何かを送ろうとしていた。
「いや、まてよ、タレントと一緒だから、食べ物はまずいよなぁ。。」
おいしそうなチョコレートを棚に戻して、オシャレな雑貨コーナーへ向かった。
「うーん、なにが好きなんだろう」
私は彼の配信をくまなく見ているのに、彼のことはなにひとつ知らない。
YouTubeの配信を観ているいち視聴者は、残念ながら彼の趣味嗜好や生活スタイルをまったく知らないのだ。もしかしたら迷惑かも知れない。捨てられるかも知れない。そう考えるととても寂しい気持ちになった。
ただ、私がたったひとつ知っていることがあった。
アマゾンギフト券をもらったら、迷惑ではないということだ。
そして、私はバレンタインデーになにかしてあげたい、喜んでもらいたいと思っていること。
アマゾンギフト券一択だった。
金券って、全然わくわくしないとおもっていた。それ以上でもないし、それ以下でもないから。
しかし、このアマゾンギフト券で彼がなにを買うのかな、なんて考えたら、わくわくしてきて、今までの固定観念はあっさりくつがえされてしまった。
欲しいものが明確なら、それをプレゼントするのがファンにとってもYouTuberにとっても幸せだろう。
たとえ冗談で言っていたとしても、「ほんとうに送ってきたんだ!!!」とその一瞬、ちょっとでも彼が笑ってくれればそれでいい。
いくら好きなこととはいえ、YouTubeの動画作成やコメントに疲れることもあるかもしれない。
そんな時に私のアマゾンギフト券を使って好きな物を買ってほしい。そして笑顔になってほしい。
初めてのアマゾンギフト券、そして初めてのYouTuberへのプレゼントの相手が彼で本当に良かった。